Archive for the ‘未分類’ Category

アリさん!

日曜日, 5月 30th, 2010

日曜の午後、おっかあの部屋で勉強していたまやが突然、“アリさんがいる!”と叫んだ。なぜおっかあの部屋か、というと、自分の部屋は誘惑が多すぎるから。そんなことはどうでもいい。ともかくまやの“アリさんがいる!”はえらく久しぶりに聞いた。まやが小さかった頃、暗闇の中、畳の上を這い回るアリさんを見つけては“アリさんがいる!”、と、軍用赤外線暗視スコープを上回る超高性能の目玉に驚嘆していたものだった。“これクモだ!足が8本ある!”。“なんじゃそれ?”。本当だ。8本ある。一番前の2本を持ち上げているのがいかにも触角のように見え、残りの6本が足で、完璧にアリのフリをしている。早速ネットで調べた。“アリグモ”。アリに擬態するクモ・・・。道南から本州・・・。ここらでは珍しいのか?。まやとおっかあは、ふむふむいいながら観察して、スマホで写真撮って、窓の外にぽいっ。おいおい、標本にしていたら、えらい発見の証拠に出来たかも。すごい発見は日常生活の中に転がっているもんだ。残念・・・。

院長ブログ・バックナンバー

水曜日, 4月 14th, 2010

平成の志士

はやいもので、まやは高校2年生。もうすぐ修学旅行だ。幕末の歴史だいすきのまやは、念願の京都・奈良、幕末史跡巡りができると、うきうきワクワク。同じ幕末好きの同志が集まっているという。全部女子。“用心棒役の男子はいないのかい?”とたずねたら、“う〜ん、いるけど〜、みんな倒幕派だから・・・”。嗚呼、幕末の志士たちの精神は、平成に受け継がれていく・・・。

プニプニ。くちゅくちゅ!

たっくんは中学2年生。ある日、ソファーでくつろいでいるおっかあの二の腕をプニプニしながら、“おっかの、ここ、水を入れたスーパーのレジ袋みたい!”。たっくん、言ってはいけないことを・・・。瞬時におっかあの容赦ないくちゅくちゅ攻撃が始まった。たっくん、窒息・・・。

たっくん、勉強中!

勉強嫌いのたっくん。珍しく普通に漢字の練習。顔をのぞき込んで“お〜?めずらしいじゃん!ちゃんと勉強してる〜”て言ったら、たっくん、むっとして、“やめて!邪魔しないで!たっくんの集中力は、金箔と同じなんだから!”・・・む〜、確かに・・・。そんなんじゃ、声をかけるどころか、息もかけられない。まあ、がんばって。

大人の階段

今日の夕食はきりたんぽ鍋。たっくん、食事を中座して洗面台へ。“歯の隙間から血だらけの鶏肉のかけらが出てきた!”って言いながら戻ってきた。“お前、歯肉炎じゃねーのか?”って聞いたら、“歯がグラグラしてるの!2本!” “ほー、小学校6年生でまだ子供の歯、残ってるってか?” “だって、大人の階段、徐々に昇っているんだもんっ!”っときたもんだ。あははっ、どっかで聞いたフレーズ。

 

たっくん豹変

今日のたっくんの一日。午前中はJICAの“世界のお友達”というイベントを見に行った。世界各国の、独特の料理が食べれるのに、たっくんたら未知の味の物が全く苦手で(てゆーか挑戦する気が全くない)、ひたすらバッタ取りに熱中。午後からは、友達と帯広の森のプールに行ってひと泳ぎ。その後はそのお友達と一緒に自室でおきまりの(良く飽きないね)3DS。夕食(うちの砂利引きの駐車場に延長コードを引っ張ってきて、ホットプレートで焼き肉。片付け簡単でリゾート気分!)を済ませ、風呂に入った後、なんだか“あ〜、足が痛っ!ふくらはぎが痛っ!”とか言いながら、(誰かが・・・たぶんおっかあ)100均で買ったツボ押しぼっこで、土踏まずを押している。小学生のやることか?“おまえ、まるでおやじじゃん!”て言ったら、♪いっしゅんで〜、しょうねんから〜、おやじに〜かわる〜♪(壊れかけのラジオ)だって。おもろ〜い!でも、おまえ、なんで”壊れかけのラジオ“知ってんだ?やっぱ、おやじ小学生・・・。

おかあさんといっしょ

ある日、ふと気づくと、流し台のシンクの中に、トマトが1/4個放置してある。“どうしたの?”って、おっかあに尋ねたら“ウジュウジュになったから”と、さらっと言ってのけたので、“誰、悪いの?”ってたたみかけたら、“冷蔵庫!”とこれまた、さらっと。“ふ〜ん・・・、お前、そういうヤツだったのか・・・”

話変わって、たっくんの至福の時。おっかあの毛布にくるまって、ソファーに寝転んで、①テレビを見たり、②3DSやったり、③おやつを食べたり。おっかあは③が特に気に入らない。チョコレートがつくと取れないし、ポテチの破片が入ると刺さるし。んで、耐えかねたおっかあは、ある日たっくんに文句を言った。“たっくん、たのむから、毛布にまぶれておやつ食べるのだけはやめてっ!“て言ったら、たっくんったら、”僕はいやがっているんだけど、毛布の方が勝手に巻き付いてきて・・・“なんて、ふざけた言い訳。聞いてて、ホーント、しょーがねーヤツだと思いながら”んなわけね〜だろお〜“って言い放つと、”可能性はなあ・・・ゼロではない!“だって。お前もそういうヤツだったのか・・・。

たっくん不眠

昨晩、たっくんが目をこすりこすり2階から下りてきた。“なんだか、寝付けない。” “じゃあ、たっくん、おっかあと寝るか?たまにはおっかあのおっぱいとか吸わせてもらいな。なんならおっとうのでもいいぞ。” “ん〜、おっとうのだとなんか出てきそう。黄白色の液体とか。” “アホか、出るか、んなもん!” とかいいながら、たっくん、おっかあの布団に滑り込んだ。仕方ないから小さい電気つけて、僕はプラモの本、おっかあは読み聞かせ。あ〜、こんな場面なんて5、6年ぶりかなあ。なんだかいい感じ。で、5分もたたないうちに、“あんまり明るいと、たっくんかえって寝付けないね、電気消すか?” “うん・・・” それから3分たたぬうちに、たっくんの安らかな寝息。速!。

大変なのはそれからだった。たっくんは寝相が非常に悪い。徐々に大移動して、朝起きたときには、おっかあの足元。たっくんにモゾモゾやられておっかあひどい寝不足。こんな時、子供達はまず男親のところには近づかない。何処の家でもそうなのかな。

新型コーヒーマシン登場

僕の形成外科の後輩で、かつ大切な親友が、“年を取ると物欲が無くなりますね〜”なんて言っていた。自分も、例に漏れず、今はプラモデル以外ほしい物がない。そのプラモデルも、そろそろネタが尽きた。それはともかく、突然ほしい物が出来た。ネスカフェの家庭用コーヒー抽出マシン。新聞広告で見て、む〜、これだ!早速ネットで注文、昨夕届いた。ずいぶん大きな箱だ。たっくんが妙に興味を示して“開けていい?”“いいよっ”、てなわけで作業開始。それにしても大きい箱だ。テーブルの上に置いたらずいぶん邪魔だろうな〜なんて思いながらたっくんを見てたら、大きい箱の中から、一回り小さい箱が出てきて、その中からまた一回り小さい物が出てきて、パカッて半分に割って、袋をはがして、やっと本体が出てくるの。最初の3分の1の大きさになった。まるでマトリョ−シカだ。これならテーブルの上に置いても邪魔じゃないわ。引き続きたっくんは付属部品をはめたり外したり、説明書を見ながら使用方法の完全マスターを目指している模様。“明日の朝、任せたわ!たっくん!”。たっくん、ドヤ顔でうなづく。

さて翌朝、説明書通りの作業でスタンバイ、たっくんの手でスイッチオン!すると、まるで核融合炉が起動するような、“ブ〜ン”と地の底からわき上がるようなかなり大きな音と振動。瞬間たっくんはその場から遁走。おい!作業責任者が逃げるな!命がけでコーヒーを守るんだ!

まあ、マシンは順調に作動し、明るいさわやかな朝の我が家のダイニングに(そんなしゃれたもんじゃないな・・・)、専門店のコーヒーのかぐわしい香りが広がる(これはホント、びっくりした)。イヤ〜、味も悪くないぞ。“こりゃヒット商品になるな”て言ったら、まやが“テレビの宣伝、売り上げ200万台からずっと変わってないよ”なんて醒めたこと言いやがる。“おまえ、アホか、1万台売れる毎にCM作り直してたら、お金なんぼあっても足らんわ。300万台になったら変わるんじゃないの?”

平凡な家庭の、ちょっと変わった朝の風景でした。

極寒の初詣で蕎麦を二度味わう

年末年始、度重なる雪にやられ、除雪で疲労困憊し、仕事も異常に忙しく、ふてくされて正月休みは何処へもいかず、何もせずの酒浸り。こりゃいかん、ということで、しっかり酒抜きしてすがすがしい気分で初詣。まずお気に入りのそば屋で遅い昼食を取り、そのまま初詣。午後3時ともなると周囲は薄暗く、すでに氷点下10度は下回っているかと思わせる極寒だ。車から降りた後、寒さが染み渡ってくるとともに自然と小走りになってくる。たっくんはいつも無駄に元気だ。小走りではなくて爆走。信号待ちで息を切らせながら、“さっき食ったそばがここまで(のど元を指さしながら)あがってきた!でも2度味わえた!”そうか、そりゃよかった!そういう楽しみ方もあったか!

不安なクリスマス

ある日の会話。たっくん、“冬休みはいつから?”。おっかあは“26日から!”と答える。するとたっくん、“え〜、何でクリスマスに学校行かなきゃなんなんないの?”と不満げに言う。“去年も行ったし、おととしも行ったでしょ?”とつれないおっかあ。クリスマス休暇がフツーになるほど、まだ日本は欧米化してないな。

数日後、たっくんが二階から大声で、“おっかあ!ねえ、おっかあ!クリスマスっていつだっけ?”・・・なんなんだ、こいつ?いまどき3歳児だってクリスマスの日付、言えない子はまずいないぞ・・・10年も生きていて、まだこんな間抜けなこと言うか?図鑑の魚の名前を全部覚えているくらい頭の良いたっくんなんだが(好きなことはいくらでも覚えるが、嫌いなことは意地でもやらない。何とか勉強させなきゃ・・・そうだっ!公文式に行かせよう!ってことでCMのまねして“公文行くもん!”、と言ったら、“文句言うもん!”と返されてそれっきり・・・。)。親としても笑ってるだけでは済まされない、将来にびみょーな不安を感じさせるたっくんなのであった。

ベッド作り

たっくんは宿泊研修で今晩不在。いつも明るい(と言うより度が過ぎてうるさい!)たっくんがいないと、我が家はあまりに静かで寂しい。喜んでいるのはまやだけか。ところで、宿泊研修のスケジュール表に“ベッド作り”と書いてある。布団を敷くだけなのに、担任の先生ったら“森から適当な木を切ってきてベッドを作る”と言ったんだそうな。クラスの中でも、この冗談が通じる人と通じない人が。工作好きのたっくんには、もちろん冗談が通じなかった。ワクワク、ドキドキ。“んなわけね〜だろ〜。20分でベッドが作れるかっ!”と言っても、“だって、先生、念を押してたっ!”と言って譲らない。この大雨じゃ、スケジュールの半分は中止になるだろうに。ホント、“ベッド作り”も悪くないぞ!

お刺身禁止

我が家の休日の夜の定番メニューの一つが手巻き寿司。たっくんが、“今晩、お刺身がいいな〜(お刺身=手巻き寿司)”というが、おっかあ、“ダメ!”とあっさり却下。すかさず“税金?”とたっくん・・・。最近、市役所から来る封筒を開けると固定資産税やら国保税やら出ていくお金のことばっかり。そのたびにおっかあが“は〜・・・”とため息をつくのを、たっくんは見逃してはいなかった。“ちゃう、ちゃう!確かにキツイけど、お刺身変えなくなくなるほどじゃないよっ!たっくん!先週もお刺身だったじゃない?毎週だと飽きるでしょっ?“。と笑いながらおっかあ必死の弁明。いや〜、僕も手巻き寿司が好きで、ついつい食べ過ぎてしまう。かかりつけの内科の先生から、いつものニコニコ顔にもかかわらず”ダイエットですね“のキツ〜イ一言。お刺身が、ホッケの干物、カレイの煮付け、鯖の味噌煮に全てメニュー変更されたら、家計と僕の健康には寄与しても、たっくんの”数多くの楽しみ“の一つを奪ってしまう・・・。それにしても、無邪気なたっくんが、びみょ〜に家計を気にしてくれていたのはうれしかった。

網走、北見・・・

テレビで天気予報を見ていたたっくん。またやってくれた。”網走、北見、モンゼツチホウ!”

ガハハ!毎日心地よく悶絶させてくれるなら、紋別地方に移住するぞ、絶対!

オネダンイジョウ!ニトリ!

テレビで家具屋さんのニトリのコマーシャルを見ていたたっくん。突然”リビングソファーが1万円、お風呂のイスが5万円!オネダンイジョウ!ニトリ!”と歌った。”何いってんだ?こいつ?”て思ってたら、ニコニコしながら、”お値段が異常なんだよっ!”だって・・・。こいつはおもろいっ!思い出し笑いが2時間止まらなかった!

やればできる!?

たっくんは、勉強が大嫌い。週末をまったり過ごして、夜九時頃になって、漢字の宿題を忘れていることに気づいた。”あ〜、頭イテッ、あ〜、おなかイテッ”とか言いながらめんどくさそ〜に宿題やってる。”頭、中身か、皮か、とっちが痛いんだ?”てきいたら“両方!”ていう。”なしてっ”て聞いたら”勉強してるから〜”。あっ、そう。本気にした僕が馬鹿だった。そんなこんなでたっくんが突然、”やればできる!って、あり得ないよね!”と言いだした。”やればできる!の、やれば、ができないことって結構多いし、できるって、成功するってことでしょっ?やったら全部成功するんなら失敗って言う言葉はないはずだし!”・・・”るせ〜!、ごたく並べてないで、とっとと宿題終わらせろ!”

牛乳大好き

たっくんは、今でも牛乳大好き。焼き魚の後に牛乳、餃子の後に牛乳、すし食った後に牛乳、焼き肉の後に牛乳。1日1リットルは確実に飲んでる。”ねえ、たっくん、世の中から牛乳がなくなったらどうする?”ってきいたら、”なくした人を怒る!” ”じゃあ、牛乳が高くて買えなくなたらどうする?”ってきいたら、”売ってる人に、まけてって言う!”だって。どうやら牛乳には、ヒトを単純にする作用があるようだ。ひねくれた世界中の政治家どもに、牛乳1日1リットル、ノルマにするってえのはどうだ?

記憶にございません

たっくんが、帯広市PTA連合会中央ブロック標語コンクールで最優秀賞を取った。今までちょっとした賞は取ったことはあっても、“最”てえのは初めてだ。こいつはすごいぞ。そんでもって、いったいどんな標語を書いたんだ?ってたっくんに聞いたら、”覚えてね〜”だって。ばかやろうが。こんないいかげんな、口から出任せ小僧の作った標語、世間に広めて、余計世の中がおかしくなっても知らね〜ぞ〜。最優秀賞に選んでくださった審査員様・・・、今からでも遅くないから賞を剥奪してしまってくださいな。ご褒美ねだられなくって、安上がりだ・・・。まあご褒美って言っても、ガチャポンぐらいだけど。ちなみにたっくんのガチャポンのお気に入りは対戦車ライフルシリーズ。ちゃんと弾が出て、薬莢まで飛び出す優れもんだ。こないだ2度目を引いて、また同じライフルが当たってしょげてやんの。2度あることは3度あるって言うから、やめといた方がいい。

たっくんが学校帰りに同級生のリサちゃんと道路の真ん中でじっと空を見上げていた。リサちゃんのお母さんが、”なにみてるの?”て聞いたら、元気いっぱい、”虹!”

まあ、かわいいこと・・・

僕にもこんな時代・・・あった・・・。

鳥人間コンテスト

おっかあが、床に新聞を広げてテレビ欄を見てて、”あっ、鳥人間コンテスト!”、と叫んだ。飛行機ファンで、本当は医者なんかより第2次大戦のドイツ軍の飛行艇のパイロットになりたかった僕は、ああ、今年もそんな時期が来たか、と心が浮き立った。鳥人間コンテストは、飛行機ファンにとってはたまらない年中行事。琵琶湖で、手作りのグライダーや人力飛行機で、飛んだ距離や時間を競う、一大イベントなのである。その瞬間、たっくんは、右手をくちばし、左手を尾羽にして、頭を前後にひょこひょこふりふり、こっ、こっ、こっ、と鳴きながら、おっかあの周りをゆっくり回り始めた。僕もまったく同時に、期せずして同じ行動に出ていた。こっ、こっ、こっ。”あんたたち、なにやってんの?”、とおっかあ。”鳥人間コンテスト!どっちが鳥に似てる?”と、たっくんと僕。”ばっかじゃない?”おっかあに一笑に付されてしまった。ばっかな行動に同時に出た父と息子・・・。たっくん、大好き!それはともかく、人力飛行機部門で優勝した東北大学チームのパイロットの健闘はすさまじかった。GPSは壊れて行く先を見失い、琵琶湖上をさまよい、両足がつって悲鳴を上げながらも痛みに耐えてペダルをこぎ続け、優勝を勝ち取った。見てて涙が止まらなかった。君はすばらしい。君こそ大和男子と呼ぶにふさわしい昨今稀に見る男の中の男。僕は君に勇気をもらった。ありがとう。

謎の病気

はるこまのカルテは電子カルテ。予約は職員たちの担当。コンピューターに病名や、次回の課題などを入れるのだが・・・。あまりに忙しいと、ワープロの変換の確認が・・・。その結果、このたび最高の笑える予約が・・・。

病名:多情疱疹(たじょうほうしん)

帯状疱疹(たいじょうほうしん)と入れたかった・・・。

本当に、あったら怖い、多情疱疹・・・。

いろいろ想像してみてね!

これを発見した職員たちは、知っていながら、大笑い、さらに面白くしようと、いろいろ知恵を絞ってたそうな。

僕は、当然、死ぬほど笑った。1日の始まりが、これなら最高。

自然観察会

今日は突然、近所の歯科の先生(中学校のPTA会長に今回祭り上げられた陰謀の、おそらく首謀者)に誘われて、大山緑地と若葉の森を愛する会主催の自然観察会に、おっかあ、たっくんともども参加した(まやは吹奏楽の練習。中学生は厳しいのだ!)。もともと自然観察が好きで、高校時代は生物部、広島大学時代は全学のサークルの生き物会、というサークルに所属して、チョウチョをおっかっけまわしていた。この歯科の先生に自分がなついてしまったのも、チョウチョがきっかけなんだけど・・・(酒もあったりして)。

それはともかく、とてもいい天気。見上げれば青い空。耳を澄ませばアカゲラの鳴き声とドラミング(木をカカカカカ、とすばやく突っつく乾いた音)。足元には黄色いキバナノアマナ、白いニリンソウやアズマイチゲ、紫色のエゾエンゴサク、村のお地蔵さんのようなザゼンソウなどの花々。もう、森には春が着実にやってきている。

今日のお目当ては、エゾサンショウウオの卵。小さな水溜りに、フランクフルトソーセージくらいの太さの寒天のようなウニュウニュの卵が・・・。水溜りの居場所によって、赤ちゃんの育ち具合が違う。まだ卵のままから、サンショウウオの形になったものまで様々。お母さんサンショウウオは、普通は水の中にはいなくて、卵を産む時期の1ヶ月だけ、完全水中生活ができるんだって。それ以外の時期に水に漬けっぱなしにすると溺れるんだそうな。去年生まれて、えさが足りないだの、水温が低いだので、おとなになれなかったサンショウウオは、えらがついたまま冬越しをする。越冬幼生といって、昔一世を風靡した、ウーパールーパーと同じ形をしている。

んで、こんなに巨大な卵、こんな小さなサンショウウオ一匹が生んでるのって質問したら、小さく生んで、お母さんの体の外に出たら、水を大量に吸って、こんなでかい寒天になるんだそうな。すごい勉強になった。

自然を愛せる人達はやさしい。バットに入れて、みんなに見せた後の卵やサンショウウオは、より天敵に見つかりにくい、倒木の陰なんかにそっと戻してやるの。自分ちの近くの、こんなすばらしい自然が、彼らの努力で、保全されている。ごみ拾いをしながら帰る道々、日ごろの仕事に追われ小事にこだわって、いらいら、とげとげしている自分が、小さく思えて仕方が無かった。

ともかく、命の洗濯、とてもいい一日だった。

バドミントン復帰

今日は久しぶりに患者さんの数が少なくて(それでも最低採算ラインは軽くクリア)、気持ちの余裕ができた。寒いの嫌い、暑いの嫌い、ちょうどいいのがすき!の軟弱者の僕は、そろそろ体育館もあったかくなったろうな~、なんて気持ちで、半年休んでいたバドミントンのサークルに、久しぶりに参加した。

基礎練習は、半分くらいやったところで、息が上がった。休むまもなく、いきなりゲームだ。 コテンパンにやられた。2ゲーム目、やっぱりコテンパンにやられた。少し慣れた。久しぶりの割には運動性ショックにならない。吐きそうにならないぞ。これはいけるかも。自分の娘、息子でもいいくらいの若者と、さしで勝負するのは、とても気持ちがいい。ちょっとは悔しがらせてやったかな。3ゲーム目、少しは進歩した。でも最後の一振りで、五十肩のつぼに入って、右肩に激痛が走り、負けた。空いているコートで、久しぶりにシングルスをやった。そうこうしているうちに女子二人に、試合を挑まれた。シングルスでへとへとになっているのに、すぐかいな。当然のように、コテンパンにやられた。結局4ゲーム全敗。9時になり、片付け。”あ~、スポーツって、やっぱりいいよな~”て言ったら、”とてもそうには見えませんよ、ゼ~ゼ~いってるし”てからかわれてしまった。”あと3週間で、1部の実力を見せてやる”と、大言壮語をはいて失笑を買った。もうはるか昔、これでも釧根地区社会人の2部で、シングルス、ダブルスの、チャンピオンになったこともあるんだぞ!

数週間前に、根拠の無い優越妄想に取り付かれた人間に絡まれて、筆舌に尽くしがたい不愉快な毎日を送っていた。でも、今日のバドミントンですっかり気が晴れた。スポ-ツは、やっぱり、いい。汗と一緒に、すべてを洗い流してくれる。すでに故人になってしまった、僕を釧路労災病院のバドミントン部に誘ってくれた、当時の耳鼻科の医者、ダブルスのパートナーにして、限りなく尊敬する親友に、いまさらながら、深く感謝。

さて、次はいつ行こうかな~、なんて、うきうきしながらカレンダーを見たら、うぎゃ~、PTAの会議、なんとなく水曜日が多いような・・・(4月から中学校のPTA会長に祭り上げられて、そうなると自動的に、何とか会長、かんとか会長って、肩書きがすごい増えてしまって、会議地獄にはまってしまうのだ。ひどい陰謀に引っかかってしまった。でも、なったからにはちゃんとやらなくちゃね~)。というわけで、PTA以外の会合にも出まくると、1ヶ月に1回くらいしか練習に行けそうに無い。大言壮語は、大言壮語で終わるか・・・やっぱり・・・。

ねぐせ直し

僕はねぐせがひどい。しかし、格好をかまうのには疎いので、そのまま出かけようとしたら、おっかあに、”ちょっと待って、あんたっ!”と呼び止められて、くびったまひっ捕まえられて鏡の前に連れて行かれて、サクセス・クイックスタイリングで強制的にねぐせをなおされて、やっと開放してもらえるのだ。

つい先日、たっくんがひどいねぐせだった。ただでさえ体がちっちゃくて、頭がでかいのに、その日は頭がいつもの2倍の大きさに見えるくらいだった。たっくんが、”ねぐせ、なおしてっ!”って何か持ってきた・・・。ガラスマジックリン!サクセスとの共通点は青いことだけ・・・。朝から死ぬほど笑った。

2010年9月20日

僕の愛用のコンピューターはMac。社会人になりたてのころは主流はワープロだったが、医学の世界では、まもなく学会発表とか、論文執筆に、コンピューターが欠かせないものになってしまって、医者になって6年目で、いやいやコンピュターをはじめることになった。なぜいやいやだったかというと、今はなくなってしまったある形成外科の専門病院に勤務してたころ、医者たちみんなで、ファミコンの”ゼルダの伝説”にはまっていて、ある当直の夜、自分もやってみたくなって、間違って押したボタンが悪かった。皆がやりためたデーターをぶち消してしまったのだ。翌朝、みなからいいだけ非難の声を浴びせかけられ、罵倒され、それ以来、コンピューターと聴いただけで蕁麻疹が出そうになるくらい、コンピューターが嫌いになってしまった。でも、年貢の納め時と言うものは来るものだ。ある日、釧路のパソコンの展示会に行って、Macを買うことになった。当時、医学界でパソコンの主流はMacだった。パフォーマー6210というタイプの入門用コンピューターに、フラットヘッドスキャナー、フィルムスキャナー、MOをつけて当時の金額で100万円!これだけお金をかければ後へは引けまい、という、自己強制、背水の陣の試みだった。担当の青年がいい人だった。助けを借りながら何日も徹夜して設定をして、そうこうするうちに使い方も体で覚えて、少々のことではへこたれないMac使いになることができた。

それから時は流れ、パソコンは進歩し、古い機械は役に立たなくなってきてしまった。やりたい事は古い機械とソフトのままで十分なのに・・・。パソコンメーカーや、ソフト開発会社の陰謀だ。それでも古い機械を捨てずに使い、機種を更新するときも、貧乏性が抜け切れないので中古で済ませ、3世代前のMacを仕事とプライベートに使っていた。クリニックのホームページだけはウインドウズで無ければ更新できないので、はじめはものすごく昔に買った中古、あまりに遅いので、最近買った中古のマシンで、ホームページをいじっていた。

トラブルが始まった。まず、ホームページ用のウインドウズマシンが壊れた。中古の保険に入っていたが、ハードディスク全損で、2万5千円追い金を取られた。メーカーの保守保障期間も終わっていたので、ソフトのインストールも自分でやり直し。その間劇古劇遅ウインドウズでホームページを毎日更新。捨てないでいてよかった。

今度は9月8日Mac Powewr Book G4 が沈黙した。仕事もプライベートもこれ一辺倒だった。これは痛い。何もできなくなってしまった。捨てずにおいてあったMac Book G4を徹夜で再設定して、ともかくメールの送受信はできるようになった。先出の好青年とはいまだに付き合いがある。9月12日、釧路から助けに来てくれた。Power Book G4を分解して、ハードディスクを取り出し、ハードディスク外付け用ケースを買ってきて、データを救出。結構もたついたので、全部完了する前に、青年は釧路に帰り、そこからの修理は自分ですることになったのだが、ハードディスクを元に戻して、組み立てなおして、ねじを全部しめて、しゃれでパワースイッチを押したら、なんと起動したのであった。結局どこかのコネクターが緩んでいただけだったのだろう。しかし、メールのソフトだけが動かない。いろいろ試して、メールソフトのユーザーデータが壊れていることを発見した。これ以上は自力では無理だ。Mac Book G4にできる限りのデータを移して、昨日9月15日、データ修理の専門業者にPower Book G4は引き取られていった。何日半徹夜したことだろう。毎日患者さんは50人以上来るし、もうへろへろ。

ついでに、昨日、長年愛用していたカシオの腕時計の電池が切れた。

ぼ~くには~、ゆめ~がない~、きぼ~もない~、それに~、持病がある~。

今から、焼け酒のみにいきま~す。

んで、業者からパソコン修理の見積もりが来た。結局ハードディスクもイカレていて、データ修復が成功したら、総額8万円だそうな。きつ~。

さらに・・・学会で横浜に行った。みなとみらい線の駅のホームで、メガネの鼻押さえが、ポロってもげた。すぐ気づいたからよかったが、人ごみの中で、極小のネジと鼻押さえをはいつくばって探してる姿なんて、みっともないったらない・・・。もう散々。

2010年8月22日

僕には20年以上大事にしているバイクがある。CB450。ホンダの誇る我が国初のDOHCのオートバイ。それも初期型の360度クランク、K0。登録は昭和42年。手に入れたころは、まだ部品もあって、元気いっぱい走ったし、ずいぶん遠出もしたもんだ。最近は、ちょっと走るとすぐ壊れて、走っているより修理している時間が圧倒的に長い。部品も国内外のネットオークションで手に入れるしかない。まったくの困り者だ。ともかく右のシリンダーの不完全燃焼の傾向が、どう調整しても良くならない。去年だって、1回しか乗っていない。それも、千年の森まで行って、帰りはもう右のシリンダーが燃えなくなって、左のシリンダーの力だけでやっと家まで帰り着いた。その後もイグニッションコイルが壊れるなどトラブル続きで、何回手を油だらけにして戦ったことか。

それでも、富良野で開かれるライダーの祭典”北海道ミーティング”には今年は絶対乗っていくぞ!と宣言したもんだから、今日8月22日、ぴょうたんの滝のイベントにかこつけて、試走と相成った。ちなみに、この北海道ミーティングの参加者は、クラッシックなオートバイの愛好者が多いのだが、どこかの農家の倉庫なんかからサビサビの古いバイクをゲットしてきて、自分の手で新車同様に手入れして、動くようにして持ってくるのが見ものなのだ。戦後まもなくに作られたおじいちゃんバイクや、大正時代のゾンビみたいなバイクが出てくる、出てくる。すごいなんてもんじゃないんだぞ。

念のため、バイク屋に電話して、動かなくなったら拾ってもらう確約も取り付けた。タンクのガソリンは約半分。そんなに遠くないし、ま、いっか。エンジン、一発でかかった。ほ~、出だしは順調。スムーズに回る回る!今日は暑いし、よもやエンジンが止まることもあるまい。こいつは寒いと調子悪いからな~。とか思いながら走ること約1時間。突然、右のシリンダーがぼふぼふと咳き込みだして、約5分後に完全沈黙。右のプラグをはずしてみたら、やっぱり真っ黒。

ふ~んだ。いいもんね。ずーっと悩み続けた挙句の究極のアイディア。燃えないんだったら、プラグの温度を上げて、ススごと焼き払ってしまえ! 今回はホットタイプのプラグを予備に2本持ってきたぞ。早速交換。さ~てと。ブルーンと一発でかかって、再び走行開始。

今度は調子いいぞ~。快適、快適。と思ったのもつかの間、上札内のちと手前でまたエンスト。今度は・・・ガス欠・・・。こいつは片方のシリンダーで無理やり走らすと、アメ車並みの燃費になることを、すっかり忘れていた。さっきのトラブルでガソリン、使い果たしたんだ・・・。バッテリーも上がった。子供たちに、ラフティングさせてあげる、と誘惑して、家族で車でついてきてもらってて、よかった。燃料コックをリザーブに切り替えて、車のバッテリーにブースターケーブルをつないで、エンジンはかかったし、うまく動いてくれそうだし、ともかく上札内まで行ってみることにした。

お~、地獄に仏とはこのことじゃ!ガソリンスタンドがあって、それも、おばちゃんが留守番してて、日曜日なのにガソリン売ってくれたんだぞ!ガソリンは満タン、右のプラグはいい焼け具合、もう間違いないぞ!ラフティングの受付時間も迫っているので、家族を先に行かせ、自分はマイペースで遅れて到着。

結局ラフティングは満員御礼。ほかのイベントも受付終了で、子供たちには悪いことをした。ところが、たっくんはミヤマクワガタのメスをゲットして上機嫌。昆虫採集に興じてくれて一安心。まやとたっくんは有料の水鉄砲射的で、二人そろって特賞。賞品はなんと枝豆焼酎、合計2本!といっても、他に賞品、残って無かったんだって。子供向けのゲームだろうに・・・。なして焼酎?子供相手だったから焼酎残っちゃったんだな、きっと。オヤジが、後ろから子供つついて、賞品焼酎にしろってほざいたら、それってかなり怖い。それにしても、親孝行な子供たち!

午後3時、何かトラブルがあっても明るいうちに、と、一足先に僕は出発。帰りは万事順調、バイク屋でプラグを1本買い足して、無事帰宅。なんだかんだで、結局良い日。念願の愛車復活!枝豆焼酎おいちっ!明日から仕事がんばろう!

2010年6月27日

今朝は早起きして、足寄動物化石博物館主催の化石発掘体験に参加した。阿寒町の、貝の化石を資源として活用している会社の、採掘現場(鉱山という名称なのだ)に、特別に入らせていただいて、化石発掘を実際にやってみるのだ。少年時代、”怪獣王子”というテレビ番組があった。プロントザウルス(今はそんなのはいない。違う化石を間違ってくっつけた結果なんだそうな)にまたがった少年が、ブーメランを武器にして、悪者たちをやっつけるのだ。小学館の図鑑にはまった。いつか化石を掘ってみたいと思っていた。たっくんが、DNAを引き継いでいる。化石堀りになりたいって、本気で思っている。ネットで調べてみた。古生物学部がある大学は、数えるほどしかない。弁護士や政治家になるより難しいぞ。純粋な図鑑少年の物知りで、勉強が大嫌いなたっくんには、高すぎるハードルかも・・・。もっと勉強せ~や!てゆーか、ふつ~でいいからやってっ。おねがい・・・。

それはさておき、その鉱山にたどり着いたら、あしもとに、なにげに化石がぼろぼろ落ちている。すげ~。500万年前の代物と聞いて2度びっくり!館長さんの説明が終わって(この館長さんがすごくいいのだ。博物館に行くたび、なんだかんだで話し込んでしまう。化石のレプリカの作り方はすごく勉強になった。プラモの部品作りに・・・)、化石ハンターたちは、一斉に狩りを始めた。カンカン、コンコン、あちこちでハンマーが振り下ろされる。たっくん、まやのおもりのつもりが、自分がマジになっていた。緑の石の小山に目をつけて、そこに張り付いて、ひたすら石をたたき割り続けた。でるわでるわ、タカハシホタテはありふれすぎて目もくれず、他の変なものを探し続けた。石に穴を開けて暮らしていた貝の、巣穴の化石。なんだかわけのわからない、今のハマグリみたいな、大きな二枚貝の化石、等々、がっつりゲット。昼食時間を挟んで、1時間半、トンカチで石をたたき割り続けた。たたけ!たたけ!たたけ!あしたのジョーだ!たった1時間半なのに、一日中トンカチで石をたたき割り続けた気がする。しかも炎天下。午後2時半頃、終わりですよ~、のコールで、我に返って、後ろを振り返ったら・・・。これだけの石、ワシ一人でたたきわったんか?たいへんなことになっていた。まやはあついばかりでへろへろ。たっくんは、へろへろだけど、夢が実現できて、ハイ!

ちなみに、本日のMVPは、滝川海牛の肋骨の破片を掘り当てた少年。いまのジュゴンやマナティーの遠い先祖、1768年に絶滅したとされるステラー海牛の直接の先祖で、劇レア!。その場で釧路市立博物館に寄贈された。暑さで気分が悪くなって、車に戻ってクーラーで涼んでいた少年へ、みんなから拍手のエール!少年もうれしそうに笑顔で手を振ってエールに答える!

解散後、阿寒町の道の駅に戻って、食ったアイスのうまいことといったら・・・。最高の1日だった。またやるぞ!今度は魚の化石だ!

2010年6月14日

たっくんが、突然”おれっ、中学生になりたくね~な~(最近1人称はおれっ。えらそうに)”って言う。”なしてっ”、って聞いたら、小遣い、また100円になるんでしょっ!”我が家のルールは、小遣いの月額は、1年生は100円、たっくんは3年生だから300円、まやは6年生だから600円。中学1年生でまた100円?高校1年生でまた100円?お~、その手があったか~。んなわけね~だろ~、とか思いながら、”そ~だよ~”って言ったら、え~?ってマジでびびってやんの。あほか。高校生で、1ヶ月に、ジュース1本買って、すかんぴんだったら、終わってる・・・。しまった、すかんぴんが、もう死語だ・・・。

2010年5月30日

5月29日(土)は帯広も久しぶりの快晴。我が家のどこかに生み付けられたマイマイガの卵がいっぺんにかえって、恐ろしい数の毛虫君たちが、もぞもぞと壁をよじ登っていく。高いところまで登り切ったら、口から糸を吐いて、風に乗って飛んでゆくのだ。旅立ちの日。秒速3mの風があれば、1マイル飛んでいくそうな。んで、家の前に止めてある、バイクのカバーを見ると、小さい毛虫が10匹ばかりくっついている。ピンセットでつまんで死刑にして、そこら辺を散歩して戻ってきてみると、また3匹ばかりくっついている。これじゃ、自分の背中に1匹ぐらいくっついていても不思議はないな。実際、さっき家族でラーメンを食べに行って、気持ちいいから窓を開けっ放しで車を走らせていたら、1匹飛び込んできた。防御不可能の生物兵器。ただ、毛虫たちを観察したら、ちょっと大きめの、黄色い線がはっきりした2齢幼虫がほんの少しだけいたので、毛虫騒ぎももう少しで終結だな。毛針で皮膚炎を起こすのは1齢幼虫だけ(細かい話をすると抜け殻や吐いた糸でも症状が出るらしい。親虫と卵に害はない。実際おととし、夏のさるかわ温泉で、街灯に集まるクワガタを拾って遊んでいたら、背中に卵を産み付けられてしまった。一瞬の早業!宿に帰ってそのことに気づいたんだが、親虫はティッシュでそっとくるんで窓の外に逃がし、服に生み付けられた卵は素手でその部分だけ洗濯。でも何も起こらなかったぞ。)。どこかの町の大発生の記録では、あくまでアンケートの結果だけど、皮膚炎を起こした人のうち、病院にかかったのは1割程度。あとの9割は市販薬程度で治ったらしい。いい天気でお出かけしたくなる日は、毛虫君たちにとってもいい日、旅立ちの日。どうせ防げないなら、おおらかな気持ちで、お出かけしましょ。やられてひどけりゃ、あとで薬をつければよいだけのこと。冬が長く、夏が短い北海道。ましてこの天候不良続きときたら、快晴の休日は1トンの金塊より貴重だわ。

と言うわけで、またまた快晴の30日(日)、更別のスモモの花を見に行った。あずまやの脇の木の下で、お弁当広げてお花見。マイマイガの毛虫を見つけたら、逆上して殺虫剤を撒きまくっていたおっかあも、もはや悟りを開き、全く動じず。しかし、とんでもない落とし穴があった・・・。虫除けを持って行くのを忘れた!久しぶりにのんびり絵でも描こうかと思っていたのに、ブユの大群に完全包囲され、左手首と左のほっぺたを刺されて早々にスモモの林を退散、まやとたっくんがパークゴルフ場の脇の遊具で遊ぶのを、ボケ~とミ~テ~ル~ダ~ケ~の、大変有意義な日曜日になってしまったのだ。ク~ソ~・・・。

2010年5月26日

最近雨続きで、毎朝たっくんは車で小学校まで送ってくれとねだる。通勤途中だから僕はかまわんが・・・。”雨の日だけ、特別なんだよっ!”っておっかあに言われたら ”雨が降らなくても、帯広はアメリカよりも地盤が悪いっ!”と言い張るたっくん。小学3年生ごときが、おおちゃくを正当化するのに、地球レベルまで話を大げさにすることもあるまいで・・・。

2010年5月25日

たっくん ”このミートボール” と指さした、パチンコ屋のチラシには、ミラーボール。

2010年5月24日

テレビのシャンプーのCMで ”キレイは作れるっ!” たっくん、すかさず ”でもっ、すぐバレるっ!”

2010年5月11日

たっくんは、中華ごまドレッシングと青じそドレッシングをミックスするのが大好き!いつも ”ハーフ アンド ハーフ” と呼んでいる。今日は、冷蔵庫からドレッシング、ふたつ引っ張り出してきて、”ニューハーフにしてっ!”・・・。がははっ~。それっ、むり~!

2010年5月10日

たっくんの歯磨き粉がなくなった。”オレンジ味とグレープ味と、どっちにするの?”ってきいたら、”どっちもっ”、て言うことで、おっかあ、両方買わされる羽目に。どうするのったって、混ぜて使うんだそうな。さっきほんとにやってた。”うまいっ!”てほざいてる。ほんとかいな。これで、売り切れだったピーチ味があったら完璧なんだって。混ぜたら、森永ネクターだ!。そりゃ、うまかろう。想像がつく!

2010年5月10日

1分間の深イイ話、”3行ラブレター甲子園” を見ていた。よう、こんなん、書くわ、こっぱずかしい、サブイボ出しながら、”くさっ~!、くさっ~!” を連発していた。たっくん、”テレビの上、ハエ飛んでるっ!” だって。たっくん、深イイ!

2010年4月21日

当院の美人受付嬢が電話で予約の受付・・・。”3名様ですか?” ガハハッ、うち、いつから居酒屋になったんだ?

2010年4月20日

テレビで驚きの映像。高さ50メートルから、ロープを手に持っただけのバンジージャンプ!”瞬きしないでご覧ください!” とナレーション。たっくんたら ”いや~っ、目が乾くっ!”

2010年4月18日

大阪の学会の最終日、帰りのシャトルバスに乗った。満席なのに、おばはんが・・・。”あら~満席なの~?”運転手さん、すかさず、”奥さん来るてわかってたら、席空けてましたのに~。すんませんね~”だって。さすが大阪!

2010年4月16日

大阪の学会第1日目が終わって、居酒屋に晩ご飯を食べに行った。お刺身が出てきた。おねえさんが、小皿に醤油を入れてくれた。こんなの、生まれて初めて!”えらいサービスえーですな~”って言ったら、”わさびはお好みでっ”って言っておねえさん、にっこり笑って立ち去った。さすが大阪!

2010年4月14日

まやが絵を描いた。たっくんがそれを見て”なにっ、このウンコつけたナメクジ?” ”・・・それ・・・タニシ・・・”

2010年3月25日

まやが、何を思ったか突然、”インドの女の人って、額にグリグリ宝石埋めてるよね~”って言った。そんな風に見えなくもないが・・・。んなわけね~だろ~!

むかし、アメリカの形成外科の雑誌に、小耳症って、耳ができないで生まれてきた人に、骨に金具を植え込んで、そこに、カチッて、シリコンでできた耳を取り付けるって論文があった(現実は本人の肋軟骨を使って作るのが主流)。あごの骨に金具を埋め込んで歯を取り付ける、インプラントという技術も、今は普及しているらしい。その技術を使えば、できないわけではないかも・・・。ファッションのニューウェーブになるかな。だれか、やってみる?ちなみに、ネットで調べたら、インドの女の人の額のお化粧は、昔は粉で、今はシールなんだそうな。本来宗教的に大事な意味があるけど、今はおしゃれの要素が強いんだって。おしゃれのために、グリグリ、も、なんだかつらそう。まあ、ベロや鼻にピアスをぶっさしている人を見ると、それもありなのかな~なんて思うけど。ブラジルから留学にきてた日系人の女医さんと、手術の合間に休憩室で雑談してたとき、術衣の隙間からチラッて見えたへそピアス!ウヘ~て思った。自分じゃやらないね。

エッセイ:巌家の風景(長女まやと長男たっくんの成長の記録)

日曜日, 3月 21st, 2010

巖家の風景

 

2003

 

“まやのおてがみ”

 

 また戦争が始まってしまった。テレビ画面からは、時々刻々と戦況が伝えられてくる。ある日、4歳の娘が突然“お手紙を書く!”と言い出した。覚えたてのぐちゃぐちゃのひらがなで、まだ書けない字は“どう書くの?”と尋ねながら1通の手紙を書き終えた。“明日出す!”という。

 “せんそうしているひとへ。せんそうはあぶないからやめてください。やさしくなってください。せんそうしないようにまほうをかけてください。まやより。いわおまや。”

 まだおむつも卒業できないような幼子が、テレビ画面に映る戦争を見て小さな心を痛めていたのである。この戦争を引き起こしてしまった大人たちにも、このような心を持った子供時代があったのであろうか。YES! 私はそう信じたい。この心を大切に育ててやることができれば、いずれ地球から戦争はなくなる。

 

2004

 

“たっくんのデブリドマン”

 

 ある朝、妻が息子のたっくんを抱いたまま転んで右の肘と膝を深くすりむいてしまった。しっかり泥が入っていたので、病院で局麻下にブラッシングをした。たっくんは、泣きながらその一部始終を見ていた。

 数日後のとある晩、居間の方から“ギャーッ”と、とんでもない悲鳴が聞こえてきた。飛んでいって見ると、風呂上がりに創処置をしているはずの妻が、右膝を両手で押さえてうなっている。そばには歯ブラシを持ったたっくんが笑って立っていた。な、なんてことを・・・。

 

“まやの救急車”

 

 4歳の娘のまやは、我が家の救急隊員だ。指を切ったらすぐサビオを持ってくる。おでこをぶつけたら“冷やすの”といって濡らしたティッシュを持ってきてくれる。その素早いことといったら・・・。

 ある夕食時、私は誤って虫歯で魚の骨を噛んでしまい、あまりの痛さに口を両手で押さえて絶句してしまった。まやはさっそく行動に出た。冷蔵庫から冷たーい牛乳をコップに入れて持ってきたのである。目はうるうるしてる。真剣だ。

 ありがとう、まや・・・。でも、それじゃ・・・、治んない。

 

“たっくんのひな祭り”

 

 息子のたっくんの誕生日は33日、2歳になった。いわずと知れたひな祭り。さあみんなでお雛さまを飾りましょう。お人形並べて、小さなぼんぼりに点灯・・・。その時たっくんは両手を合わせて“なむ〜”とつぶやいた。そうか、ばあちゃんちの仏壇に似てないこともない・・・。

 

2005

 

“まやの鼻歌”

 

 “まやー、お風呂はいるよー、おいでー。”5歳の娘のまやが、何やら鼻歌を歌いながら服を脱いでいる。良く聞いてみると、聞き覚えのある曲・・・あっ、NHK大河ドラマ、新撰組のテーマ!

 

“たっくんの猿知恵”

 

 2歳の息子のたっくんが、お風呂から上がってはだかんぼで走り回っている。はたと動きを止めると、ちゃぶだいの上のお盆をじゅうたんのうえに置いて、少しガニ股になって、ちーっとお盆の中におしっこをたれた。“あーっ!、なにやってんのう!”私の怒号にたっくんはすかさず逃げ出した。あーあ・・・しかし、すごいぞ。一滴も外にこぼしてない。米国が誇る精密誘導兵器も真っ青の正確さだ。そういえばこないだじゅうたんの上におしっこたれてお母さんに怒られてたっけ・・・。いけないことだと学習したんだろうけど、お盆を置いてすりゃあいいってもんでもなかろう。賢いような、間抜けなような、息子の猿知恵に、妻と二人笑いが止まらなかった。

 

“おにぎりの歌”

 

 ♪あっいっうえーおにぎりー、きょーのおにぎりのなかみは?♪

たっくんは元気よく、“ぎゅーにゅー!”とこたえた。そう、たっくんは牛乳が大好き。もう一度歌った。今度は、“せっけん!”。なにっ、せっ、せっけん?もう一度歌ってみた。こんどは、”まくらー!“。そうか、我が息子は歌の意味を全く理解してなかったのだ。あほらしくて歌うのをやめた。

 

“食えるか、そんなもん”

 

 年末に夕食を食べながらテレビでNG大賞を見ていたときだった。たっくんがお漏らしをしてしまった。パンツを脱がされたあと、ぴょんぴょん跳ねて逃げ回っている。怒り心頭の妻は“たっくん!もうご飯終わりっ?早くっ、これっ、食べなさい!”と、ぐいっと替えのパンツを突き出した。妻よ、いくら良い子でもその命令だけは聞けないと思うぞ。NG!

 

“たっくんの夢”

 

 たっくんがボールペンでいたずらをした。自分の顔にながーいムカデ模様を書いてにこにこしている。“たっくん、何、それ?”とたずねたら、“ブラックジャック!”ほほーっ、“たっくん、おいしゃさんになりたいの?”すかさず、“ううん、仮面ライダー!”あっ、そう・・・。

 

“今どきの幼稚園児”

 

 まやとお風呂に入っていた。まやがバレンタインデーの出来事を自慢気に話をしてくれた。あさがお組のみすずちゃんがチョコレートのかわりに手編みのマフラーをしょう君に渡したいというので、まやがしょう君のお道具箱に入れてあげた。まやが代筆したお手紙も添えてあげたんだそうな。みすずちゃん、お気の毒に。まだ形も定まらない、ひらがなとカタカナがごちゃまぜの手紙の読みにくさときたら、古代マヤ文字に匹敵するであろう。みすずちゃんの気持ちがしょう君にうまく伝わらなかったことは想像に難くない。

 

2006

 

3歳児、恋の季節”

 

 ある晩、妻が“ねえねえ、たっくん、今、恋してるのよお。幼稚園の、ふたつ上のあかねちゃん。”と教えてくれた。そばにいた娘のまやが“そうそう、たっくんに、そんなに好きなら、ほっぺにチューしたら、って言ったら、ほっぺが真っ赤になったんだよー。”ほほー、たっくんの初恋かあ。ちょっとからかってみたくなって“たっくん、おっとう、あかねちゃんとお友達になろうかなー。”と言ってやったら、すかさず“だめー!”と断られてしまった。“したら、あみちゃんとお友達になろうかなー。”って言ったら、“いいよー。”だって。はっきりしてやがる。とどめに”そんなに好きならほっぺにチューすればー?“て聞いてやったら、ぷーってふくれて、下向いて魚の図鑑をめくりながら、”今いないっしょー“だって。いたらするのかよー、おめーは。

 次の日、たっくんたら幼稚園で“チューしよう”ってあかねちゃんを追いかけ回したんだそうな。しかし、熱い思いを受け入れてもらえなかったのは言うまでもない。たっくん、“しょーがねーやつ”で済まされるうちに、思う存分やっておけ。

 

“まやの天気予報”

 

 小学校一年生になった長女のまやの天気予報はよく当たる。“お空の雲がぁ、うろこ雲だからぁ、明日は晴れ!”とか、“あしたは、雨降りっ。2時間目が終わる頃からっ。”てな具合。でもある日、“まや、明日の天気は?”ってきいたら、何だか空を見上げてああでもないこうでもないと真剣に悩んだ揚げ句、“そう、あしたは、曇りかー、雨かぁ、はれっ!”むー、ぜったいあたる。

 

“歯抜けのまや”

 

 5月の8日に、初めてまやの右上の乳歯が抜けた。記念写真を撮って、抜けた歯は古来のしきたり通りに床下のネズミさんにプレゼントした。数日後、早くも永久歯が顔をのぞかせた。まやはニコニコしながら、“永久歯のエイちゃん生えるかなー。”だって。自分の歯にまで名前を付けるか、きみは。

 

“わらびもち”

 

 とある夏の日の午後、暑さでクテーッとしていた家族全員が突然色めき立った。♪つめたぁーくてっ、おいしーいよっ、わらびぃーもちぃー♪っと物売りの声。“わらびもちぃ?なにぃ、それぇ?”とまやが窓に駆け寄る。“わらびもちの行商っているんだぁ!”と妻。“わらびもちかぁ、いいなぁ、よしっ、食べよう!ほれっ、買いに行っといでっ!”早速まやが玄関を飛び出していった。財布を持った妻がまやを追っかける。“たっくんもいくう!”とたっくんも半べそで追っかける・・・。しばらくしてわらびもちを持ったみんなが帰ってきた。きな粉のかかった、プルルーンとした涼しげなわらびもち。みんなで輪になって眺めた。“500円のと300円のがあったけど300円のにひよっちゃった。”と妻。まずたっくんが口に入れた。食感が気に入らなかったのか、ベーした。たっくん以外で残りを食べた。“おいしいね。”“うん、おいしいね。”“懐かしいなー。昔は木の船のお皿に乗ってたんだよ。”“ところでさー、わらびもち屋のお兄さん、怪しいの。車のダッシュボードにインドかどっかの布敷いちゃってて、お香の匂いがしてた。”“うわー、あやしい!”などと言いながら最後にきな粉までなめきって宴は終わりとなった。

 ♪つめたぁーくてっ、おいしーいよっ、わらびーもちぃー♪。わらびもち屋の声がだんだん遠ざかっていく。まやが玄関を飛び出していった。車を追っかけていったようだ。しばらくして帰ってきた。“わらびもち、おいしかったから、お礼を言ってきたの。でもね、お客さん二人しかいなかったんだって。”そうかぁ、朝から半日働いて、うちで300円、もう一人で高いほうだったら500円、全部で800円かぁ。“500円のにしてあげればよかったねぇ・・・。”何となくしんみりしてしまった。その時、たっくんったら♪つめたぁーくてっ、おいしーいよっ、わらじーむしぃー♪だって。しんみりがふっとんだ。

 

“ガメラ”

 

 3歳の息子のたっくんは、恐竜が大好き。毎年恒例のプラモデル展示会のフリマで、売れ残っていたガメラを100円で買ってお土産に持って帰った。これが妻の生まれて初めてのプラモ作品となった。ガメラはたっくんが枕元に飾って寝るほどの一番のお気に入りになった。所詮はプラモデル、3歳児が持って遊ぶにはもろすぎる。腕がもげたり、ツメが折れてなくなったり、仕事から帰ってみると、毎日のように書斎(嘘!模型部屋!)の机の上にバラバラのガメラが置いてある。これを再生するのが日課になってしまった。たっくんの喜ぶ顔が見たくて、せっせと直す。ある日、修理のついでに、ツメとキバを白く、口の中をまっ赤に塗って、目玉を入れて、ついでに目玉を充血させてたっくんに見せた。たっくんは眼をキラキラさせて、両手でガメラを抱き寄せた。以後、ガメラはあまり壊れなくなった。ある日、これまでになく激しくガメラが壊れていた。妻がガメラの存在に気付かず踏みつぶしたものだと判明した。

 私が当直で家を空けた週末、それほど好きならと妻がガメラのビデオを借りて来てたっくんに見せたという。ガメラ対ジャイガー。子供の頃、劇場に怪獣映画を見につれて行ってもらえるほど裕福ではなかったので、当直の日にビデオを持ってって生まれて初めてガメラの映画を見てみることになった。今の肥えた眼で評価するのはあまりに酷だが、あえて言わせてもらえば筋は単純だし、特撮はかっちゃいし、役者の芝居は下手だし、どうしようもない。こんな映画でも、たっくんはガメラがやられる場面では涙を流して見てたそうな。もし子供の頃に見てたなら、同じくらい感動できたんだろうか。ガメラをそばにおいて眠るたっくんの寝顔が無性にかわいく思えた。

 

“キングギドラ”

 

 “模型屋さんに行く?”たっくんに振ったら、ぱあっと顔が明るくなった。娘のまやがおたふくになって寝込んでいたので、せっかくの休みも外に出ずじまいかぁ、なんてどんよりしてた日曜日だった。

 札幌には中古模型の店がある。買ってはみたものの作る気の無くなったプラモデル、買いすぎて家に置き切れなくなったプラモデルなんかをマニアたちから安く買いたたいて、適当な、時には法外な値段を付けて売っている。まあ、ともかく、そこに行って見た。それはそれは狭い店で、ろくに整理もせずに、模型や本が雑然と積み上げてある。そんな中からお宝を掘り出すのがスリリングなわけだが、チョロスケたっくんを連れてったもんだから、落ち着かないったらありゃしない。でも、チョロチョロしながらも、たっくんたら見てるところはしっかり見てるぞ。“おっとう、きて、きて。”って、手を引っぱられて連れて行かれた先には、キングギドラがいた。バンダイの、なかなか出来の良いやつで、気持ち高めのプレミアム価格がついていた。“買って〜”、“だめ!”、“買って〜”、“だめ!”の押し問答の揚げ句、自分も買い物をしてしまった手前、そんな身勝手が許されるわけも無く、子供は甘やかしてはいかんと思いつつも、ちょっとうれしくて、やっぱり買ってしまった。

 キングギドラは、妻の第2作目のプラモデルとなった。“なんで私が、こんなもん、作らなきゃいけないの!”って言いながら、下を向いて、唇をとんがらせているのは、妻が夢中になっているときの特徴だ。口を赤く、牙と爪を白く塗って、目玉を入れるのは僕の役目。そしてキングギドラは、たっくんの2番目のお気に入りとなった。

 ゴジラ対キングギドラのビデオを借りてきて家族みんなで見た。ゴジラはベーリング海で沈没した原子力潜水艦の放射能で復活し、野寒布岬付近から北海道に上陸し、別海町でキングギドラと戦ってこれを倒し、いきなり札幌大通り公園に出現して暴れまくる。テレビ塔を倒し、紀伊国屋書店の看板を粉砕し、地下街を踏み抜いてコケる。興味はなくとも、北海道民必見の映画だった。

 この映画で、たっくんはゴジラはもとよりキングギドラの大ファンになった。右手にガメラ、左手にキングギドラを持ったたっくん。2大怪獣の戦いは今日も繰り返される。

 ちなみにたっくんは“キングギドラ”ってちゃんと言えない。“チングジドラ”がせいいっぱい。これがまたかわいい。

 

“妻の優しさ”

 

 いろいろあって、落ち込んで、浴びるほど酒を飲んで家にたどり着いた夜中過ぎ。家族は寝静まっている。せめてシャワーでも浴びようと、風呂場に入った・・・。あれっ、いつもと違う。何となく空気が暖かい。浴槽のフタを開けて見ると、レンジでチンする、お風呂保温器が入っている・・・。

 暖かかった。ゆっくり湯舟につかって、いろいろ考えた。凍ってしまっていた心が、溶けていくような気がした。

 妻よ、ありがとう。君がいるから、僕は生きていける。

 

“まやの寝言”

 

 深夜、小学1年生のまやが寝言を言った。“やめて。”妙になまめかしい声だった。まやを挟んで向こう側に寝ていた妻が、しっかり聞いていた。“ふみちゃん、まや、襲ってない?”・・・“ごっ、誤解じゃ!”深夜の静寂を破る大爆笑。  

 翌朝、“なんか夢見てたの?”って聞いたら、たっくんにおもちゃ取られそうになってたらしい。案外つまらん。

 

“ヒヤリハット”

 

 たっくんのあごに小さい紅斑ができた。妻が、“おっとうに薬塗ってもらいなさい!”って言うから、たっくんが、なんかチューブを持ってきた。たっくん・・・それ、ボンド。

 

2007

 

“ジブリのCD

 

 まやとたっくんに、大好きな“となりのトトロ”などスタジオジブリのアニメ映画の主題歌を集めたCDを買ってあげた。車に積んであって、どこへ行くにも、ほとんど掛けっぱなし状態。もう何百回聞いただろう。子供は頭がいい。いつの間にか歌を全部覚えてしまって、ずっと口ずさんでいる。小学校2年生のまやは、チャゲ&飛鳥の“on your mark”や加藤登紀子のシャンソンを、そっくりな節回しでまねして歌っている。年中さんのたっくんは、幼稚園でブロック遊びをしながらユーミンの“ルージュの伝言”を口ずさんでいるのを先生に聞かれちまって、大絶賛の大受けだったという。その記憶力、もちょっとまともなことに使って欲しいなあ。

 

“魔女になりたい”

 

 小学校2年生のまやは、お天気魔女だ。去年の十五夜、厚い雲がかかって月がちっとも見えなかったのに、でもせっかくだからと近所の公園に繰り出して、小山に上って、まやが絵本に載ってた呪文を唱えると、ありゃまあ、雲がパカって割れて、真ん丸のお月さまが顔を出した。小学校の授業中でも、似たような奇跡を起こしたらしい。先生に、“やるよっ”って宣言して。降ってた雨がやんだって。

 ある晩、手品のテレビ番組を見ていて、まやがぼそっと、“ほんとの魔女になりたいなあ”って言った。“まやは、お天気魔女だけど、他の魔法が使えないの・・・”。

“まや、それはかなり難しいね〜。おっとうも、おっかあも、マグル(注1)出身だし。”“そうそう、それにね、日本人の魔法使いって、なかなかいないっしょ。絵本でも、映画でも、魔法使いはみんな外人だし。日本の魔法学校だって、聞いた事ないしねー。”“そうだね、ホグワーツ(注2)はイギリスだし。まず英語勉強しなきゃ。ハリーポッターが読んでるホグワーツの教科書は全部英語だからねえ。”まやは明らかに困惑している。これをきっかけに、英語、がんばる、とでも言ってくれりゃ、親としても安心なんだが。残念ながら、まやが行っている子供英語教室、生徒が集まんなくて、今月いっぱいで閉めるんだそうな。いい先生だったのに。それにしても、まやが、こんなほほえましい会話が出来る少女でいられるのも、あとちょっとなんだろうなー。

(注1)マグル:英国の超人気ファンタジー小説“ハリーポッター”シリーズでの用語で、魔法使いの血を引いていない普通の人のこと。

(注2)ホグワーツ:同シリーズに出てくる、由緒正しく、かつ最高峰の魔法学校の名前。

 

“おたまじゃくし”

 

 新篠津の田んぼに、毎年恒例、農協主催の田植え体験に行った。今年は、なぜか、ドジョウとオタマジャクシを触って遊べるコーナーがつくってあった。まやもたっくんも大はしゃぎ。靴脱いで、パンツまで水に浸かって、ばしゃばしゃやってる。

 行事が終わって、さあ帰ろうと車で子供たちを待っていると、まやとたっくんが、2本のペットボトルにオタマジャクシを20匹ばかり入れて帰ってきた。“おまえら、それ、どおすんだ?”ときいたら、飼いたいという。僕は、自分の始末もろくにできないようなやつが動物を飼うのは大反対なので、即座に“だめっ”と怒鳴りつけた。妻が子供たちに助け船を出した。“いいじゃないのお”。

“まあ、いいかっ”。僕は簡単に折れてしまった。動物を飼うのは、子供の時から結構好きだった。

 帰りがけにホーマックによって、小さな水槽と、玉砂利と、金魚藻を買って帰った。水槽の準備は、予想通り僕がやる羽目になった。水は、カルキ入りの水道水しかなかったので、押し入れから、おフランスのミネラルウォーターを引っ張り出し、水槽に満たした。オタマ達には過ぎた待遇だ。その中に、オタマ達を放り込んだ。どういうわけかサンショウウオも2匹(後に4匹と判明)混ざっていた。

 水の中を、な〜んも考えずに、へろへろ泳ぐ姿は、なんて言うか、今で言う、癒し系だ。まやと、たっくんと、妻と、4人で、じーっと見つめる。実にいい。

 餌をやる事にした。ご飯粒、皮をむいたミニトマト、かつおぶし。集まって、むさぼり食う姿がまた可愛い。たっくんの幼稚園の先生が、ご飯粒を食べたオタマジャクシは白いウンコ、ミニトマトを食べたオタマジャクシは赤いウンコをすると言ってた。本当だった。

 これまた予想通り、子供たちは、オタマの世話といったら、餌やりくらいしかしない。そのかわり、結構横着者のはずの妻が、なぜか、甲斐甲斐しくオタマ達の世話をする。“私のオタマちゃんたち”と呼んでいる。子供の頃、オタマを飼っていて、今日は天気がいいから、暖かい外に出してやろうと、帯広の、炎天下の、コンクリートの上に、水槽を放置した。恐るべし、帯広の内陸式気候。たった1日でオタマ達はミイラになってしまった。その時の罪滅ぼし・・・なんだって。

 オタマ達にも旅立ちの時がやってきた。足が出て、手が出て、しっぽが短くなってきた。ジャンプもするようになった。吸盤で水槽の壁も登ってくる。何だか急にサイズが半分くらいになってしまう。妻に言わせると、おりたたまって体の中に収まっていた手足が、外に出るから、そのぶん体が急に小さくなるんだって。ほんとかいな。ともかく、ほとんどカエル体形になった連中から、数匹ずつ苗穂小学校のビオトープに放してやる事にした。まやが、このたくらみを小学校の先生に、うかつにも話してしまった。怒られた。ビオトープは手付かずの自然を再現するのだから、わざわざ動物を放しちゃいかんのだそうだ。札幌という、大都会の、小学校の校庭の、ビオトープ。充分人工的なような気もするが。まあ、それにもめげず、まやを忍びに仕立てて、毎朝カエルを放しに行かせた。飼えなくなって、ワニガメやら、アライグマやら、サソリやら、タランチュラやら、放す族がいる。巖家も似たようなものか。他人を批判する資格もないわ。

 ある日、まやが、ブルーになって帰ってきた。カエルが、1匹、踏みつぶされてぺしゃんこになってたんだって。新篠津に生まれ、札幌に死す。巖家に連れて来られなければ、また違った生き方もあったろうに。憎むべし、拉致、強制連行。もうオタマを飼うのは、これで最後にしよう。

 この悲しみもまださめやらぬある週末、今度は新発寒川から、僕主導でドジョウを2匹拉致してきた。広島生まれ、岡山育ちの僕にとっては、ドジョウは田んぼにいるものと決まっていた。ドジョウは、かなり劣悪な環境でも耐えると信じていた。さにあらず。翌日全員の死亡が確認された。主犯格は、未だに殺意を否認し続けている。

 

“そりゃそうだ”

 

 朝のNHKのニュースを見てたら、“岩見沢駅を語る会”って言うのがあるとかで、会員のおばさまが“駅って、たくさんの人が出入りして、(中略)、だから、駅って生き物なんですよね〜。”なんて言っていたのを聞いてた4歳児のたっくんが、“駅は生きもんじゃねえ”、と、ぼそっと吐き捨てるようにつぶやいた。魚や昆虫の図鑑を片時も放さないたっくんは、生き物にはちょっとうるさい。

 

“クラゲ風呂”

 

 まやとたっくんを、先に風呂に入らせた。電気もつけずに、何やらひそひそやっている。あとを追って入りに行った妻が風呂場の電気をつけた瞬間、“あんたたちっ、なぁにやってんのう!”という怒鳴り声。風呂に、冷えピタを漬けて、ふにゃふにゃにして遊んでいたのであった。風呂の中は、無数の微細な水色ゼリー状物質が浮遊する、クラゲ風呂と化していた。妻は、こういう修羅場で、驚くほど冷静だ。むすっとして(やっぱりかなりおこってる)、台所からザルを持ってきて、黙々とクラゲをすくってから、平然と湯船に体を沈めてしまった。子が子なら、親も親。

 

“伸びるスーツ”

 

 僕は模型作りが大好きだ。日本の模型人口は着々と減りつつある。世界に冠たる我が国の模型産業は僕たちが支えなくては。我が息子のたっくんも、一流の模型少年にしなければならぬ。そこで、まず手始めに、機動戦士ガンダムと言う、超人気アニメシリーズに出てくる“モビルスーツ”と名付けられた白兵戦用人型歩行兵器のプラモデルを、部品を枝から切り離さずに色を塗って、たっくんにプレゼントした。接着剤不要のキットだったので、妻に手伝ってもらいながら、たっくんはパチパチ何とか組み上げた。たっくんの初めての作品だ。色が付いてるから、結構鑑賞に堪える。劇場用の3部作のDVDも借りてきて見せた。ストーリーが難しくてほとんど理解してないようだが、ともかくガンダムは、たっくんの次なるお気に入りとなった。ビームサーベルや、ビームライフルといった武器を、付けたりはずしたり、いろんなポーズを付けては、バシッ!とかグワーッ!とか効果音を入れつつ、無心に遊んでいる。ほほ笑ましい限りである。

 さて、たっくんは、ちゃんと“モビルスーツ”と言えない。何度教えてあげても、“ノビルスーツ”としか言えない。運動不足、ビールの飲み過ぎで、腹部が急激に拡張し、とうとうメタボリック症候群の診断基準を満たしてしまった僕には、ほんとに欲しい、伸びるスーツ。

 

“アジエンス”

 

 風呂に入ったら、なぜかアジエンスがあった。テレビCMで、中国を代表する美人映画スター、チャン・ツィー・イーが出てくる、“結っても跡がつかない”、“世界が嫉妬する髪”のあのシャンプーだ。ビッグハウスで買い物をしてたら、まやがシャンプーコーナーで立ち止まって、アジエンスが欲しいという。“シャンプー、まだあるの!”といっても、どうしても欲しいというので買ったんだそうだ。妻も相当甘いなあ、と思っていた。しかし、まやに確かめて見ると、どうも話が違う。妻が自分の意思で買ったらしい。妻は僕に嘘までついて欲しい物を買うのか。たかがシャンプー如きで。困ったやつだ。

 まやの頭を洗ってやった。まやはたいそうご機嫌で、CMで流れている坂本龍一作曲のテーマソングをハミングしている。リンスを使うと、流してやる瞬間に、ほほー、やっぱり違う!茹で立てのソーメンを水にさらしてる感じ!たっくんの頭も洗ってやった。リンスを使わないでやめようとしたら、“何で付けてくれないの!”と怒った。“たっくんも、さらさらになりたいの?”って聞いたら、無言でうなづいた。かくして、巖家全員、髪の毛だけはチャン・ツィー・イーになってしまった。

 風呂から上がる時、まやが、“今度はパンテーンがいいなっ”だって。そうか、犯人はやっぱりおまえか。妻よ、疑って悪かった。

 

“守護星消滅”

 

 冥王星が、惑星でなくなった。水金地火木土天海冥。子供の時から慣れ親しんだ、このフレーズが、今や通用しなくなった。妻と、まやは、西洋占星術では冥王星が守護星だ。“まやはどうなるの?”まやは真剣だ。星が無くなるわけじゃないのに・・・。ネットで調べて見たら冥王星が発見されたのは1930年なんだそうだ。西洋占星術の歴史がどうなのか知らないが、やっぱりかなりいい加減!?。ともかく、これからもずっと、冥王星は冥王星、妻は妻、まやはまや。ちなみに僕は、守護星は太陽。しかしこれが、現実をまったく反映していない。この方がずっと問題が大きい。

 

 “ブラックサンタ”

 

 11月ともなると、子供たちもそろそろクリスマスプレゼントのことが気になってくるようだ。たっくんは土曜日の夕方テレビでやっているウルトラマンメビウスに出てくる怪獣が欲しいと言う。他にも欲しいものがある様だが、サンタさんには一番欲しいもの1つだけ、と教え込んであるので、二番目のリクエストは僕たちに来るのである。実は、わが家ではサンタさんから1つ、両親から1つと、合計2つのプレゼントが当たる習慣になっている。もらえて当たり前に考えているようなので、妻がある時釘を刺した。“おっとう、おかあさんからのプレゼントは、万が一ブラックサンタが来た時のためなのよ。”たっくんは凍りついた。あまりいい子でないことを、自分でも自覚しているようだ。僕が単身赴任してから、家の中を締める人間がいなくなったので、まやもたっくんも妻の言うことを聞かなくて困ると聞かされている。ちなみに、ブラックサンタのことを僕は知らなかったのでネットで調べてみた。

 “なんだか黒っぽいマントを羽織ってモコモコのお髭の怪しい人物こそ、通称「ブラックサンタ」ドイツ名「クネヒトループレヒト」といわれる、なんと悪い子専用のサンタクロースであります。ドイツでは、普段からおとうさん、おかあさんのいうことを聞かなかったり、お友達とケンカばっかりしていたり、他人の嫌がることばっかりしている子の家には、このサンタクロースが向かいます。たまによい子であっても、普段は悪い子という家には、木炭とか、石炭とかありがたくない贈り物を。かな〜り悪い子には、ベッドの上に血のしたたる豚の臓物など、ホルモン焼きの材料みたいなものをぶちまけられます。袋もたぶん防水処理加工とかされていると思います。クリスマスの朝、起きたら血まみれのベッドに寝ていたなんて想像するだけで卒倒しそうです。そして、親も先生も手がつけられないというほど悪い子の家には、空っぽの特大袋を持って現れます。・・・それ以上は、私の口からは言えません。“

http://ammo.jp/weekly/pay/0412/pay041215.html

 お〜、これは恐ろしい。まやが言うには、去年、お隣のまゆこちゃんのもとにブラックサンタが現れたのだそうだ。希望してたのよりずーっとちっちゃいプレゼント、なんとピン留めたった1つだったんだって。まゆこちゃん、もともといい子だが、これを機会にもっといい子になったのなら良いとして、あそこん家、そんなに金回り悪かったっけ?。いずれにしても、お気の毒・・・。

 

2008

 

“甚兵衛”

 

 ぎゃーっ!階段で、突然の悲鳴と号泣!たっくんがうずくまっている。“たっくん!どしたのっ?”・・・・・・“じっ、じっ、じんべいのなきどころ〜っ・・・”

 

“これで、いいのだ”

 

 たっくんがテストを持って帰ってきた。8+5=10+てな問題がずら〜っと並んでいた。たっくんはに13と書いて、他の問題もこんな感じでやっつけたもんだから、当然0点。おっかあに怒られ怒られ、全部問題をやり直して、2階への階段を元気よく登りながら、♪これで、いいのだ〜、これで、いいのだ〜♪と天才バカボンの歌・・・。全然反省してない・・・。

 

“鉛の兵隊”

 

 たっくんの鼻歌・・・♪鉛の兵隊、なめたら危険〜♪

 

“よみまつがい”

 

 たっくんは元気いっぱい国語の音読の宿題中。白熊の親子のお話。“二人とも、生まれたときは りすくらいの大きさだった。それが、かあさんの ミルクを まい日 たっぷり のんだから、ぐんぐん そだち、いまじゃ これ このとおり。二人が 生まれてから、もう 百年は たつね。・・・・”ばけものか、このくまたち・・・

 

“父との絆”

 

 仕事で帰りが遅くなった夜、みんなに遅れて夕食をとったが、味噌汁を飲む気が起きなくて残してしまった。たっくんがそれを見て、“やっぱりたっくんはおっとうの子だ!”“なして?”“たっくんも味噌汁残した!・・・・・・・・偶然かあ”。

 

“母との絆”

 

 “ねえねえ、おっかあ。たっくん、おっかあのおなかん中で、たっくんのちんちんとつながってたんでしょお?”ひとしきり笑い転げたあとで、おっかあが“タックンのおへそと、お母さんのおへそがつながってたんだよ。”・・・どっちも間違ってる。

 

“英語の勉強”

 

 “たっくん、おとうさんは?” “father!” “おかあさんは?” “mother!” “男の兄弟は?” “brother!” “女の兄弟は?” “まや!” “おじさんは?” “・・・・・” ここでまやからヒント。“お魚の名前に似てるよ!” “あんこう!” いい発音だ・・・。

 

“居直り”

 

 たっくん、おっかあに怒られてる。“あんたっ!なによっ、これっ!足の踏み場もないじゃないっ!これじゃ掃除機、かけられないじゃないのよう!”・・・・・“たっくん、さばき上手でしょお〜!”・・・・おっかあ、絶句。

 

“博識”

 

 “たっくん、ものしりだね〜”と同級生にほめられた。“まあねっ!勉強はできないけどっ!”

 

“のりのり”

 

 “おっかあ、車に乗っている〜。たっくん、調子に乗っている〜。”

 

“遊びじゃない”

 

 たっくん、またおっかあに怒られてる。“たっくん!あんったっ、いつまでそやって、テレビ見て遊んでんのっ!宿題は?コラショは?赤ペンは?”・・・・“あそんでないもん!くつろいでるんだもん!” 

 

“ふざけんな、このやろう!”

 

 金曜日の朝、学校に出発の時間が押しているのに、たっくんたらふざけまくって、準備をなかなかしない。おっかあに怒られ怒られ、やっと出撃!たっくん、ぱっと振り向いて、“たっくんどうだった?・・・ふつーむかつくよね!”わかってんならやるな!

 

“弟との絆(久々のまや登場)”

 

 ある日の朝食。まやの上着から下着がのぞいている。前後、逆。“まや!それじゃあ、たっくんとおんなじじゃないのぉ!”・・・。まやがぼそっと、“たまに感じる・・・、血のつながり・・・”。

 

“片付け魔”

 

 ついこの前まで、まやとたっくんの部屋はぐちゃぐちゃ。ある日まやが、ず〜と昔から放置してあった雑誌“すてきな奥さん”をたまたま見つけて読んだ。“汚い部屋がスッキリ片づく収納の小さな習慣100”に感動した。途端に子供たちの部屋がきれいになった。たっくんが泣いている。“宿題がな〜い!”。頼みもしないのに、おっかあの机の上も片付ける。おっかあが叫んでいる“通帳がな〜い!”。ありゃ、片付けじゃない。ともかく積み上げる。すき間に突っ込む。確かに見た目はきれいだが、どこに何が入ったかさっぱり解らない。今朝は、建設会社からの2,000万円の“請求書がな〜い!”。ともかく、いいかげんにしてくれ・・・。

 

2009

 

“まやのお手紙 Part 2

 

 ある朝、妻がニコニコしながら、“ねえ、ねえ、これ、見てっ”って言いながら、不燃ゴミのごみ箱に僕を呼び寄せた。そこには、古くなってしまった娘のまやのお気に入りだったピンクの運動靴が揃えて置いてあり、その上に小さなメモ用紙に書いたお手紙が乗せてあった。妻が言った。“いつのまに、こんなもの・・・”

 “くつへ。いままでつきあってくれてありがとう。元気でね。さようなら。”

 ああ、まやは、ほんとに優しい、いい子だ。

 

“たっくん水没”

 

 5歳のたっくんは水辺が大好き。ゴールデンウィークの直前、ばあちゃんちの裏の小川で、カモに餌をやっていて、足を滑らせて、水没。数日後、家族みんなで釣り堀に行った。たっくんは、釣り堀のニジマスをのぞき込んでいて、足を滑らせ、水没。助けに飛び込んだ私のデジカメは全損。妻の携帯は即座に電池を抜いて暖房で1日乾燥させて、復活。数日後、たっくんはお風呂で足を滑らせ、水没。数日後、たっくんは私のバドミントン仲間とのジンギスカンパーティーで、公園の池に、足を滑らせ、水没。数日後、たっくんはプールで泳いでいて、ビート板から手を滑らせ、水没。数日後、またまたお風呂で足を滑らせ、水没。

 たっくんは、これだけ驚異的な水没回数を誇りながらも、プールに行くことをやめない。“いつかお魚と一緒に泳ぐの!それから、カニを捕まえてペットにするの!”ただ、顔を水に漬けるのだけは、かたくなに拒否し続けている。わが家の水没小猿が、海猿になる日はまだ遠い。

 

“さこないだ”

 

 たっくんが妻に向かって、“さこないださー、さこないださー”って繰り返すけど、なんだかわかんないので“さこないだってなによお”って聞き返したら、“さらいしゅうってゆっしょー、だからあ、さこないだ!”と強めに主張するたっくん。そおか、こないだよりもさらに過去を指して、さこないだかあ。これはおもしろい。それ以降“さこないだ”はわが家の標準語となった。

 具体的使用例

妻:今度のたっくんの運動会のお弁当、こないだとおんなじでいい?

夫:こないだもさこないだもあるまい?一回でも違ったもの作ったことあるんかい?

 

“修業”

 

 お買い物に行った時の事。スーパーの屋根に積もった雪が、解けて軒下に大粒の滴となって垂れている。たっくんは、ジャンパーのフードをかぶって、わざわざその直下に立って、滴を受けてビシャビシャになっていた。“たっくん、あんた、何やってんのう!”妻が怒鳴りつけた。たっくんは、満面の笑みを浮かべて、一言、“しゅぎょう”。妻の怒りは一瞬にして消え去った。しばし、爆笑・・・。

 

“おもらし”

 

 たっくんはもうすぐ小学生。でもまだ時々失敗する。こないだも、“パンツ、濡れちゃった。ど〜してかわかんないんだけどぉ〜、濡れちゃった。いつ濡れちゃったかわかんないんだけどぉ〜、濡れちゃった。”と妻に主張して譲らない。“お漏らしちゃった。ごめんなさい。”の一言が、ど〜してもいえない。まあかわいいこと。

 

“水中モーター”

 

 たっくんが500ccのジュースのペットボトルとコーレーグースーの空瓶をもって来て、“これ、くっつけてっ”って言う。くっつけたら、銀河英雄伝説に出てくる帝国軍巡航艦に何となく形が似てて、いい感じだったので、ハーメルン・ツバイと名付けてやった(ここら辺りを説明し出すとあまりにオタクなので、あえてやめとく)。さてこれをなんとか走らせてみたくなるのが男の子のサガで、釧路の模型屋でデッドストックになっていたマブチの水中モーター(水密構造になっている魚雷型のモーターユニット)を買ってきて、吸盤でペタってくっつけて、お風呂で走らせてみた。激走!爆走!猛スピードで走りまくる。子供たちは大喜びだ。さて、お風呂には、子供たちが赤ちゃんの時に買った、ソフトビニール製の水の生き物達が、捨てられないで置いてある。カレイやら、ラッコやら、アヒルやら、果ては洗面器まで、激走!爆走!猛スピードで走りまくる。これはおもろい!久しぶりに小学生気分!・・・・。そうこうしてるうちに、吸盤がぽろっと外れて、水中モーターは単独で湯船の底を、それこそ魚雷のように狂ったように走りまくり、僕の股間を直撃した揚げ句、陰毛にスクリューを絡めてやっと沈黙した。僕の悲鳴とともに、子供たちの笑い声が当分収まらなかった。あまりの騒ぎに風呂場をのぞき込んだ妻。“な〜にやってんの”。と覚めたコメント。女のおまえにはわからん!このおもろさは!

 

“死ぬ気”

 

 うちの甥っ子のハンドボールのチームが、全道大会で優勝して徳島の全国大会に遠征することになった。妻が、お祝いのメールを打ったら“これからできるだけのことをやって、全国大会では完全燃焼してくるぜっ”って返事をよこしてきた。妻と一緒になって、“かっこい〜ね〜、この子達も死ぬ気でがんばるって時が来るのかね〜”なんて甥っ子を褒めちぎっていたら、たっくんが、“たっくんだってがんばったもん!おぼれた時とか。釣り堀で!”って間抜けなことをぬかしおる。あのね〜、死ぬ気でがんばるのと、死にそうだからがんばるのと、ぜ〜んぜん意味が違う!

 

“まやの不満”

 

 この随想へのまやの登場回数がめっきり減った。“なんでまやの事書いてくれないの?”と、まやが不平を漏らす。“まやはもうずいぶん大人になって、天然ボケが少なくなったからだよ。むしろ喜ばしい。”と言ってやったが、まやの不満は収まらないようだ。ただ、本当だから仕方がない。たっくんも、もう小学生だ。笑えるネタが無くなるのも時間の問題だ。寂しい限りである。

 

2010

 

“いらぬ心配”

 

 ある夜、まやの左手に歯ブラシ、右手にヒルドイドソフト・・・。“ちょっと、ちょ、ちょちょ、ちょ・・。”他に言葉が出なかった。かつてねぼけてビオレで歯を磨いた辛い思い出が頭をよぎった。香料の味が半日口から抜けなかった。必死で止めにかかっただけ。まやは、歯を磨こうと思ったけど、風邪で鼻をかみすぎて鼻の下がひりひりしてたから、まずはヒルソフを塗りたかっただけ・・・。

 

“傑作!”

 

 たっくん突然曰く・・・“あ〜たてんきにな〜あれっ!”

 

“すっぱい・しょっぱい”

 

 小学校2年生になったたっくんは、いまだに“すっぱい”と“しょっぱい”の区別がつかない。ある朝、朝ご飯を食べながら、教育。「“すっぱい”は“酢”の味だから“すっぱい”!“しょっぱい”は“塩”の味だから“しおっぱい”!」「それじゃ“おっぱい”はぁ?」思わず食べてたヨーグルトを噴出・・・。馬鹿野郎!

 

“各人各様”

 

 わが家はみんな、お笑い番組、“レッドカーペット”の大ファン。おっとうは、涙でグシャグシャになって大笑い。おっかあとたっくんは、こめかみを押さえて、“あごが痛い〜”とのたうち回っている。まやは“124秒!”。キッチンタイマーでネタの時間を測っていた。それであんた、楽しいの?

 

“カルピス中毒”

 

 たっくんは、こいつは、と思う友達が家に遊びに来た時には、手料理を振る舞う。まずホットめんみ。自分がおなかが空いたときに編み出した逸品。めんみを水で薄めてレンジでチン!やがて、食器棚の食料ストックからインスタント味噌汁を見つけ出すと、これが次のお気に入りに。そして今日の傑作は・・・。親友のまなとが遊びに来た。流し台の上には、なんと懐かしい、瓶入りのカルピス。たっくんはコップを2つとり出し、“カルピス飲むか?。”うん!“。びんのフタを開け、景気よくコップに注いで、二人で乾杯。”うまいか?“。”・・・う〜ん、びみょ〜。ちょっと薄めた方が良くない?“。とか言いながら、結局全部飲んでしまった。カルピスの原液・・・。晩ご飯の時、”たっくん、今日あんまり食べてないけど、もう腹いっぱい!“と言った事からこの事実が発覚。何杯もつくれるはずのカルピスが、瓶の底に少しだけ・・・。今どきの子供たちは、カルピスはペットボトルから直接飲むもの。この夜たっくんは、裸で歌いながら走り回るやら、だじゃれを連発するやら、強烈なハイ状態で手に負えず・・・。カルピスに、そんな作用があったとは・・・。

 

“あおさぎ、わかさぎ”

 

 海上保安庁第一管区の飛行機YS-11が引退してボンバルディアが採用された。YS-11(ワイエス・イチイチが正式名称なのだ!)。大東亜戦争で活躍した多くの軍用機を開発したスタッフ達が手塩にかけた名機の中の名機が・・・。あと100年は飛んでて欲しかった。実際、軍用機の発想で設計されたから、めちゃくちゃ丈夫だし、メカの問題で起こした事故は皆無に等しかった。頑丈さを追求するあまり、重くなりすぎて結果的にパワー不足、パイロット達の評判はあまり良くなかったらしい。オタッキーでスンマセン。それはそれとして、海上保安庁は後継機のボンバルディアの愛称を募集中、と新聞に。北海道にちなんだ鳥の名前。エトピリカとタンチョウ、オジロ(オジロワシの事)はもうあるからダメなんだって。そこで、まやとたっくん。まやはアオサギ!“。”じゃあ、たっくんは、ワカサギ!“。たっくん・・・。それ、さかな・・・。

 

“究極の呪文”

 

 今日は自衛隊第5旅団の一般開放日。ヘリコプターから6名の隊員が見事なパラシュート降下を披露。まやが“やってみたいなー。”“でも、あれ、飛び降りる瞬間、めちゃくちゃ怖いよ!”“漫画なんかであるよね、飛び降りたけど、パラシュートつけてなかったり、ひも引っ張ったら洗濯物だったり・・・。”“ねえ、まや、そういう時、なんか適当な呪文ないの?(まやは、ハリーポッターの魔法の呪文にやたらと詳しい)”う〜ん・・・南無阿弥陀仏・・・。“さすがのまやでもお手上げか・・・。

 

“時代は進む”

 

 たっくんと口論になった。目玉が望遠鏡のようになっている深海魚がいて、ボウエンギョという名前だそうな。聞いた事が無かった。“そんなのいねーよ!”

って強めに言ったら、早速たっくんは魚の図鑑を持ってきて、その存在を見せつけた。昔の小学館の魚の図鑑をぼろぼろになるまで読んでいたので、ギガントウラ・チュニ、と言う魚がいることは知っていた。今の図鑑では、ギガンツラ科のボウエンギョとの和名が付いている。時代は変わる。昔チョウチョを追いかけていた時に、高校の生物クラブのめちゃ古い蔵書に、今ではツマベニチョウと呼ばれている南方系のチョウチョに“フヒリピンテフ(フィリピンチョウのこと)の名前が振ってあった。ひたすら笑った。同じことが今ここでおきている。ツツガムシ病の病原体の学名も、リケッチアでなくてオリエンチアになっている。変化についていくのは大変だ。たっくんに完敗。いい勉強になった。

 

“謎の年賀メール”

 

 “昨年からメールを使える様になりました「2010年明けましておめでとうございます」を入力している時に,年賀状が届きました。医者の不養生には気を付けて下さい(二日酔いに負けるな)。”この文章の各所に、流行りの絵文字が20個以上ちりばめてある、年賀メールが届いた。差出人不明。いたずらメールにしては、僕のことを知り過ぎている。“ところで、あなただ〜れ?”と返信したら、正体判明。“スペースシャトル(札幌のバドミントンサークル)のKさんか〜”。と言ったら、たっくんが目をキラキラさせて、”宇宙飛行士?と、とんまなことを言った。赤帽の運転手だ。あの乗り物では、どうがんばっても宇宙にはいけない。動力を波動エンジンに装換しても、強度不足で瞬時に四散するに違いない。たっくんは相当がっかりしたようだった。宇宙飛行士の友達、いる訳ね〜だろ!

 

“伝染(うつる)んです!”

 

 土曜日の夜、キムチ鍋を食べながら、お気に入りのお笑い番組“爆笑レッドカーペット”を、例によってゲラゲラ笑いながら見ていた。お笑いと言えばやっぱり関西!機関銃弾のように乱れ飛ぶ関西弁!・・・まやが、まだ火の通ってない具に手を出そうとした。おっかあが、“まやっ!何してんねんっ!まだ、火、とってないやろっ?せっかちやな〜”おっかあは帯広生まれの、道外生活経験の全くない、生粋の道産子・・・。“おまえ〜、いつから関西人になったんじゃ?(微妙に広島弁)”“べつにえやろっ!せやろっ?”すぐにでも大阪で暮らせる・・・。